Firstrade Securities(ファーストレード証券)について
Firstrade Securitiesの取扱い商品や手数料、メリット・デメリットについてのまとめです。
口座開設と以前の記事はこちらから
2018年8月23日より株式・ETF・オプション・Mutual Fundの売買手数料が無料となりました。
無料化に伴い、アメリカ現地口座の優位性が非常に高くなりました。
Firstrade証券
Firstradeは、1985年より運営しているアメリカ(米国)のオンライン証券会社です。
以前から日本人にも人気で、使われていました。
一度、日本人の新規口座開設が停止となったことがありますが、現在は新規口座開設を受け付けています
取扱い商品
- 株式・上場投信(Stocks/ETFs)
- オプション(Option)
- 投資信託(Mutual Fund;イギリス風の言い方だと”Unit Trsut”。米国在住でないと購入できない商品もあり)
- 債券(Fixed Income)
- 時間外取引(Extended Hours Trading)
日本在住の私たちには十分すぎる商品の取り扱いです。米国の上場株式に全てアクセス可能です。
日本の証券会社ではサクソバンク証券しか取引出来ないオプション取引も可能です。
手数料
冒頭に書いたように、2018年8月23日よりFirstrade証券での取引手数料が無料となりました。
口座維持手数料・凍結口座維持手数料
$0
最低預金額
なし
現物株取引(Stocks・ETFs)
$0
いくら株を買っても手数料は変わりません。
以前は$6.95程度だったものが、$4.95となり、$2.95となり、現在は無料です。
オプション取引(Option Trading)
$0
投資信託(Mutual Funds)
$0
債券など(Fixed Income)
金利による
時間外取引(Extended Hours Trading)
$0
トレーディング・プラットフォーム
The Dashboard(ウェブ・トレーダー)
インターネットでの取引です。直観的にもわかりやすいです☆
Quick Bar
こんなバーでも取引できます☆
例えば、Trading Viewでチャートをみつつ、このクイックバーで取引ということも可能ですね。
Mobile(スマホ・タブレットアプリ)
これが使いやすいんです!!
スマホでもタブレットでも対応しており、指紋認証(Face ID)でログインできて使い勝手もいい!!
これさえあれば普通に取引できます☆
入金方法
Electronic Funding(ACH)
米国内の金融機関で可能な送金方法。
米国の銀行口座を持っていれば設定できます。
Check(小切手)
小切手での入金も可能です。書いて郵送すればOK。
Wire Funds(Firstradeの銀行口座へ送金)
「BMO Harris Bank」
への送金となります。
送金先情報は以下の通り。
Bank Name | BMO Harris Bank |
Bank Address | 111 W Monroe St, Chicago, IL 60603 |
ABA Number | 071000288 |
Account Name | Apex Clearing Corporation |
Apex Clearing Address | Apex Clearing Address |
Account Number | 1617711 |
For Final Credit To: | Firstradeの口座番号と自分のFull Name |
海外送金についてはこちら
ABA Routing Numberについてはこちら
他の証券会社からの株式移管
受け付けています。日本の証券会社から可能かどうかはわかりません。
詳しくはこちらから。
メリット・デメリット
メリット
- 口座維持にお金がかからない
- 株式の取引手数料が無料
- リアルタイム株価(Realtime Quotes)が無料
- DRIP(Dividend Reinvestment Plan;配当再投資制度)が無料でできる
- 米国の銀行口座があればACH送金が可能。
- シンプルで使いやすい
- スマホ用アプリは指紋認証に対応していてセキュリティもOK、しかも使いやすく見やすい
- 日本人でも使用している人が比較的多いので情報がある
- 海外赴任・留学となって日本の非居住者となっても、そのまま継続して同じ投資ができる。
取引手数料が無料ということは、手数料負けせずに少額から積み立てることが出来る、ということです。
毎月ETFを積み立てるという投資法、少額取引を行うという場合にはもってこいなのです☆
デメリット
- アメリカの銀行口座への入金となる
- 日本語でのトレードも出来ないし、日本語のサポートもない(英語か中国語)
- トラブルが起こると自分でメール・電話をして解決しなければならない
- 本格的にオプション取引をするとなるとInteractive Brokersには及ばない(簡単なオプションなら全く問題ない)
- 日本ではないので、特定口座に対応していない(多くの場合確定申告が必要)
デメリットというデメリットは、言語の問題と、特定口座に対応していないことぐらいです。
米国の銀行口座さえあれば、TransferWiseやWorld Remitで資金を格安で移動させて、ACH送金でFirstradeに資金移動が出来ます。
最強の組み合わせ
米国の銀行口座 + TransferWise + Firstrade
最強といっていいのではないでしょうか。
日本の銀行からTransferWiseの日本の口座へ振込(住信SBIネット銀行、楽天銀行、新生銀行などから無料で送金しましょう!)。
TransferWiseでの送金手数料はJPY 100+0.55%のみで、為替手数料はほぼかかりません!!
2018年9月のある時点での送金例を示しておきます。
激安ですね☆
少額であっても送金しておこうという気になります。
米国の銀行口座は、MUFGグループのUnion Bankで簡単に作ることが出来ます。条件は、三菱UFJ銀行に口座があること(笑)
私のように、無駄にCitibank USに口座を作りに行ってもいいです。他国にCitibankの口座を持っているなど、一定の条件下でないとオススメはしませんが。
米国口座があればACH送金の設定が出来ます。Firstradeから申し込むだけでACH送金の設定は完了しました。
米国の銀行口座を持つデメリットはただ一つ、最低預金額を下回ると月々の口座維持費を徴収されることです。
Union BankもCitibank US(Checking口座)も同額の USD 1,500 を下回ると維持費をとられるので注意してください。
まとめ
米国株投資、オプション取引の素敵な環境が整っています。
必要なのは、多少の英語力と行動力だけです。
Firstradeは一度、日本人の新規口座開設を停止した過去があります。
行動するならば早めに行いましょう!!
ディスカッション
コメント一覧
firstradeでは米国の税金は自動的に取られるのでしょうか。それとも米国での
確定申告が必要でしょうか。ご教示頂けませんか。
ご質問ありがとうございます。
日本の居住者の方ですよね?
株式譲渡に関わるものは源泉徴収されません。(特定口座のようなものがありませんので)
ただ、配当金に関しては10%の税金が自動でとられます(Firstradeだけでなく、Interactive Brokersでも同様です)。
日本の居住者であればアメリカで確定申告を行う必要はありませんが、副収入が20万円以上ある場合や外国租税控除を受けられる場合は確定申告が必要となります。
アメリカに自分名義の銀行口座を作る必要性がわかりません
単純に BMO Harris Bank に送金するだけではだめなのでしょうか
さちさま
もちろんそれで問題ありません。
アメリカに銀行口座を作る理由は、TransferWiseによる送金のためです。BMO Harrisに直接日本から送るには海外送金となり、為替手数料やコルレス銀行手数料、送金手数料で高額となります。アメリカの銀行口座があれば、TransferWiseを利用することで、格安の手数料で入金することが可能となります。
(ちなみに、直接TransferWiseでBMO Harrisに入金することは難しいはずです。もし出来るのならばご一報をいただけると幸いです☆)
こんにちは、初めましてMORIと申します。
3年前からバンコクに暮しています。
日本の非居住者です。
タイ在住の日本人もファーストトレード証券口座の開設が出来るでしょうか?
教えて下さい。
コメントありがとうございます。
非居住者でも開設可能のはずです。ネットでもそのように散見します。
ご返信ありがとうございました。
日本の楽天証券と比べたらどちらのほうが取られる金額が多いですか?
おすすめは楽天証券とfirsttradeのどちらなのか?
コメントありがとうございます。
正直、使い方によります。海外送金方法によりトータルの手数料は変わりますが、アメリカに銀行口座を作成しておくと、TransferWiseで送金することでほんのわずかの手数料で資金を移すことができますし、ここでの為替手数料もほぼゼロと考えてよいでしょう。楽天証券だと、楽天証券内での為替手数料を考慮する必要があります。
そのうえで比較すると、頻回にトレードするのであれば楽天証券よりも安く済むことが多いです。毎月積み立てなどであればこちらに優位性があります。
取引する回数が少ないのであれば楽天証券の方が安くなることもあります。こちらの方が気軽に始めることができますし。
私としては、日本国外に外貨資産を持っておくこと自体がメリットと考えておりますので、Firstradeに優位性を感じます。
日本の証券会社は、顧客資産と証券会社の資産の分離保管が義務づけられており、万一証券会社が倒産しても顧客資産が守られる仕組みがありますが、米国証券会社にもそのような仕組みがあるのでしょうか?(firstradeでもそのような仕組みは適用されていますでしょうか?)
お問い合わせありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ございません。
Firstradeは、SIPC(Securities Investor Protection Corporation)に加盟しており、50万ドルまでの資産が守られる仕組みがあります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。