iDeCo(個人型確定拠出年金)をどの金融機関で積み立てるか
最近はCMまでしているiDeCo(個人型確定拠出年金)ですが、様々な金融機関があるため、どこがいいのか正直わかりにくいところがあります。
今回は、ここであれば大方の人は間違いないであろう口座をピックアップして紹介しています。
iDeCoそのものについては、こちらを参照してください↓↓
手数料が安いところで選ぶ
iDeCoに加入・維持するには手数料がかかります。
【加入時】国民年金基金連合会 | 2,777円 | 全員同額 |
【加入時】加入する金融機関へ | 0-1,000円程度 | 加入機関による |
【毎月】国民年金基金連合会 | 103円 | 全員 |
【毎月】信託銀行に | 64円 | 全員 |
【毎月】金融機関での口座管理料(運営管理手数料) | 0-500円程度 | 加入機関による |
入会時の手数料はほぼ無視できるのではないでしょうか。
しかし運用すればするほど支払わなければならない、毎月の金融機関での口座管理料がポイントです。これは、加入期間が長ければ長いほど大きな差となるので、安ければ安いほど良いです。
当然、コストに気を使う方は無料のところを選ぶに決まっています。
例えば、運営管理機関手数料が500円とすると、30年積み立てるとすると180,000円と、膨大な額となります。
金融機関での口座管理料(運営管理機関手数料)が無料 (*は条件あり) |
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、大和証券、りそな銀行、みずほ銀行*、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント*、第一生命保険*、日本生命保険、野村證券*、横浜銀行、池田泉州銀行 |
お手軽で間違いないなのは総合証券会社である、SBI証券、楽天証券、マネックス証券なのではないでしょうか。イオン銀行、大和証券も選択肢として加えてよいと思います。
取扱い商品で選ぶ
商品数で比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
トータル商品数 | 67 | 31 | 22 | 17 | 16 |
国内株式 | 15(7) | 6(4) | 6(3) | 3(2) | 2(1) |
国内債券 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 |
先進国・世界株式 | 10(4) | 5(2) | 4(2) | 2(1) | 2(1) |
新興国株式 | 4(2) | 1 | 1(1) | 1 | 4(4) |
海外債券 | 7(2) | 4(1) | 3 | 3 | 1 |
国内REIT | 3(1) | 2(1) | 2(1) | 1 | 1 |
海外REIT | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 |
バランス型 | 17(6) | 8(6) | 2(1) | 4(1) | 3(3) |
コモディティ | 2(2) | 1 | 1(1) | ||
元本保証型 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 |
※”()”は、そのうちのアクティブファンドの数。
商品数は圧倒的にSBI証券ですね!!
ただ、その内容に気を配る必要があります。特にインデックスファンドの場合、信託報酬は低ければ低いほどいいです(当然、運用成績・インデックスからの解離は見ないといけないですが)。
インデックスファンドの商品内容で比較
国内株式
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
楽天証券 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.1674% | |
イオン銀行 | DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
大和証券 | DCダイワ日本株式インデックス | 0.27% |
国内債券
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1296% |
楽天証券 | たわらノーロード国内債券 | 0.1512% |
マネックス証券 |
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1296% |
イオン銀行 | たわらノーロード国内債券 | 0.1512% |
大和証券 | DCダイワ日本債券インデックス | 0.27% |
先進国・世界株式
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20412% |
楽天証券 | 楽天・ヴァンガード・全米株式 | 0.1696% |
マネックス証券 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11826% |
イオン銀行 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.2160% |
大和証券 | DCダイワ外国株式インデックス | 0.27% |
やはり手数料最安を目指すと公言するeMAXIS Slimシリーズは安い!!
指標が違うので、一概に比べることはできません。しかし、楽天であのVTIやVTに連動する投資信託に非課税講座で投資できるのはかなりのアドバンテージだと思います。
新興国株式
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド | 0.594% |
楽天証券 | 日興-インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.594% |
マネックス証券 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.2052% |
イオン銀行 | DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金> | 0.5886% |
大和証券 | ― |
比べ物にならないほどの差ですね。新興国株式クラスに投資するならば、マネックス一択です!
ただし、楽天・ヴァンガード・全世界株式(楽天VT)であれば先進国から新興国まで含めて投資できるので、楽天も候補に!
海外債券
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | 三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.2268% |
楽天証券 | たわらノーロード先進国債券 | 0.1836% |
マネックス証券 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
イオン銀行 | たわらノーロード先進国債券 | 0.1836% |
大和証券 | DCダイワ外国債券インデックス | 0.2484% |
国内REIT
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 |
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.27% |
楽天証券 | 三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.2808% |
マネックス証券 |
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.27% |
イオン銀行 | たわらノーロード 国内リート | 0.27% |
大和証券 | DC・ダイワJ-REITオープン | 0.594% |
海外REIT
信託報酬最安値 | 信託報酬 | |
SBI証券 | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.3024% |
楽天証券 | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.3024% |
マネックス証券 |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.3024% |
イオン銀行 | たわらノーロード 先進国リート | 0.2916% |
大和証券 | DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド | 0.5724% |
どうでしょう?なぜか、イオン銀行とマネックス証券が素晴らしいことに気づくでしょうか?
信託報酬を考えると、イオン銀行が筆頭候補に挙がってきました!!たわらノーロードシリーズを中心に揃えていることが見事ですね!!
証券会社だと、現段階での信託報酬ランキングは、マネックス証券が筆頭です!!
アクティブファンドの比較
国内株式
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
ひふみ年金 | ○ | ○ | |||
三井住友・バリュー株式年金ファンド | ○ | ||||
DCグッドカンパニー(社会的責任投資) | ○ | ||||
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> | ○ | ○ | |||
iTrust日本株式 | ○ | ||||
MHAM日本成長株 | ○ | ||||
コモンズ30 | ○ | ||||
フィデリティ日本成長株ファンド | ○ | ○ | ○ | ○ | |
みのりの投信(確定拠出年金専用) | ○ | ||||
日興アクティブバリュー | ○ | ||||
スパークス・新・国際優良日本株ファンド<厳選投資> | ○ | ||||
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド | ○ |
国内債券
|
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 |
野村日本債券ファンド(確定拠出年金向け) | ○ | ||||
明治安田DC日本債券オープン | ○ |
先進国・世界株式
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド | ○ | ||||
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | ○ | ○ | ○ | ||
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) | ○ | ||||
朝日 Nvest グローバル バリュー株オープン | ○ | ○ | |||
iTrust世界株式 | ○ | ||||
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC(愛称:グロインDC) | ○ |
新興国株式
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
シュローダーBRICs株式ファンド | ○ | ||||
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド | ○ | ||||
大和住銀DC外国株式ファンド | ○ | ||||
UBS中国株式ファンド | ○ | ||||
ブラックロック・インド株ファンド | ○ | ||||
ダイワ・ロシア株ファンド | ○ | ||||
ダイワ・ブラジル株式ファンド | ○ |
海外債券
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド(愛称:ベタイン) | ○ | ||||
グローバル・ソブリン・オープン(DC年金) | ○ | ||||
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> | ○ |
J-REIT
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
MHAM J-REITアクティブファンド(DC年金) | ○ | ||||
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | ○ | ○ |
バランス型ファンド
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
野村DC運用戦略ファンド (愛称:ネクスト10) | ○ | ||||
DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(債券重視型)(愛称:ゆめ計画(確定拠出年金) | ○ | ||||
投資のソムリエ<DC年金> | ○ | ||||
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) | ○ | ||||
セゾン資産形成の達人ファンド | ○ | ||||
イオン・バランス戦略ファンド(愛称:みらいパレット) | ○ | ||||
ラッセル・インベストメント・グローバル・バランス 安定成長型 | ○ | ||||
DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/安定コース) | ○ | ||||
DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/6分散コース) | ○ | ||||
DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/成長コース) | ○ |
コモディティ
SBI証券 |
楽天証券 | マネックス証券 |
イオン銀行 | 大和証券 | |
三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド) | ○ | ||||
ダイワ/RICI コモディティ・ファンド |
○ | ||||
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | ○ | ||||
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり) | ○ |
バランスファンドの比較
ファンド | 信託報酬 | |
SBI証券 | iFree8資産バランス 日興DCインデックスバランス(株式) 日興DCインデックスバランス(株式) 日興DCインデックスバランス(株式) 日興DCインデックスバランス(株式) eMAXIS最適化バランス(マイゴールキーパー) eMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー) eMAXIS最適化バランス(マイミッドフィルダー) eMAXIS最適化バランス(マイフォワード) eMAXIS最適化バランス(マイストライカー) SBI資産形成オープン(資産成長型)[スゴ6] |
0.2376% 0.1836% 0.1944% 0.2052% 0.2160% 0.54% 0.54% 0.54% 0.54% 0.54% 0.7344% |
楽天証券 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.68% |
マネックス証券 |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.2268% |
イオン銀行 | マイバランス30(確定拠出年金向け) マイバランス50(確定拠出年金向け) マイバランス70(確定拠出年金向け) |
0.2376% 0.2484% 0.2592% |
大和証券 (アクティブファンドの項と重複) |
DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/安定コース) DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/6分散コース) DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/成長コース) |
0.9720% 1.1340% 1.2960% |
他を圧倒するユニークなポイント
特徴 | |
SBI証券 |
圧倒的なファンド数 DCニッセイ外株式インデックスファンド ひふみ年金がある |
楽天証券 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがある 楽天ヴァンガード・ファンド全世界株式/全米株式(楽天VT/楽天VTI)がある |
マネックス証券 |
eMAXIS Slimシリーズで手数料が激安 特に、新興国株式では他を圧倒! |
イオン銀行 | ダークフォース たわらノーロードシリーズで激安手数料で年金つみたて ひふみ年金がある |
大和証券 | 実店舗があるので、サポートは強い。セミナーも多い。 |
私のiDeCoは楽天証券!
私は自分が30代であることもあるので、基本的には株式100%戦略です。
その中でも楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)、または楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)へ投資をしたいと思ったので、楽天証券にしました。
楽天証券の陰ながらいいところが、総合口座にログインするとそのままiDeCoの口座内が見れることです。
SBI証券だと、総合口座にログインしてから更にiDeCoの口座にもログインする必要があります。
みなさんの自分に合った口座を見つけるために、参考にしていただければ幸いです☆
こちらも参考に↓↓
さらなる節税:つみたてNISAとの併用
iDeCoは以前述べたように非課税講座であり、インフレーションを考慮しなければ元本補償型の商品でも確実に勝てる代物です。しかし、節税に役立つ口座がまだあります!
そう、NISA・つみたてNISA(±ジュニアNISA)です!!
損益通算ができないなどのデメリットはありますが、iDeCoよりも流動性の高い非課税口座として活用しない手はありません。
今使えるものを最大限に活かして資産形成を行いましょう。
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